今日のお昼の出来事。
食堂に向かう私。
食堂から出てくる一人の女性。
私の勤務する施設で暮らす知的障害のある方。
歩き方から、怒りを身体中で表現しているのがわかる。
私の姿を確認すると踵を返して食堂へ。
大きな声で何やら叫び、私の視線の先の食堂入り口で、
右から左へ、椅子が飛んだ。
傍に近づいたスタッフの手を振り払い、私に近づいてきた。
興奮している。
『Naomiさんっ!あの人辞めさせてっ!私に怒るよっ!園長先生に言ってっ!辞めさせてっ!!』
今までの私なら、落ち着いて、落ち着いて、と声を掛けていた。
私も反応してしまう質なのだ。
で、今日は、反応しない対応を心がけてみようと思ったのである。
なんて、冷静なんだろう(笑)
『辞めてもらいたい人がいるんですね。園長先生に話したいんですね。』
そう声かけしたら、私の手を取り、事務所に向かった。
私の後ろで、スタッフが立ち尽くしている。
大丈夫よ、と目で合図して、彼女とともに食堂を後にした。
事務所に着くと、大きな声で怒りを表現し、また、私の手を取り、施設長室へ向かった。
(※現在は、園ではなく、施設なのです。昔から生活されている方は、園という呼び方をされます。)
施設長室に“突入”すると、誰もいない。
『いないよ•••』
『いらっしゃいませんね』
残念そうに、施設長室をあとにした。
もう一度、事務所に戻ると、別のスタッフが対応を代わり、『何があったか教えてもらえますか?』と尋ねていた。
食堂に向かう二人を見送った。
誰かと誰かのコミュニケーションがうまくいかない場面に遭遇したとき、相手の気持ちを代弁したり、先読みをして先回りして、介入してきたけれど、まずは状況を眺めてみることが大切だなとあらためて思う。
そして、相手の感情を尊重すること。
怒りも悲しみも喜びも、表現している人のもの。
まずは、『そうなんですね。』と受け取ってみる。
それでも、その後が気になったので、夕方、スタッフに尋ねてみた。
怒りの対象となってしまった若い女性スタッフに近寄り、後ろから髪を引っ張り、暴言を浴びせ、泣かせてしまったとのこと。
しかし、しばらくすると、『ごめんね、痛かったでしょ?』と謝ったらしい。
女性スタッフは、『そんなに優しくされたら•••、ウェ〜ン』とまたまた、涙だったとか。
たまたま居合わせた私が、余計な介入をしていたら、二人の信頼関係は、まだまだ、遠い未来にあったかもしれない。
立ち止まって、眺めてみる。
解釈をしない。
分析をしない。
自分の思考を当てはめない。
私にとっては修行に近いな(笑)
でも、それって、人を信じることなんじゃないかしら、とも思えてきた。