▪️『あのぉ•••、今、話してもいいですか?』
私『どうぞ〜』
▪️『最近、人に対して、嫉妬をしてしまうんです。』
私『どんなふうな嫉妬?』
▪️『人にはあって、自分にはないものを持っている人に対して•••』
私『人って、自分対その他大勢の人?』
▪️『はい。うまく生きていける人に嫉妬してます。本人は気づいてないけど、うまく生きていけてるんです。どんなに大変だという状況でも、誰かが手を差し伸べて手伝ってくれるんです。自分には、誰も助けてくれる人はいないんです。』
私『誰も、あなたを理解してくれないと思っているの?』
▪️『理解してもらえるとは思っていません。いえ、理解してもらっちゃいけないんです•••』
その他大勢がいつの間にか、明らかに、誰かを指してる(笑)
職場で目の前に座っている20代半ばの同僚との会話。
彼女は、アスペルガー症候群。
生きにくさを抱えてる。
▪️『最近、仕事で失敗ばかりしてしまって、自分のことを人間のクズみたいに思ってるんです。』
明らかに、誰かを指している(笑)
でも、敢えて誰だか聞かないことにする。
私『あなたのことを人間のクズだと思ってる人がいるのね?』
▪️『はい。』
力強い返事だ。
私『あなたのことを人間のクズだと思っているかどうか確かめてみた?』
▪️『いいえ、でも、そう思っているんです。』
妄想に突入してしまったようなので、質問を変えてみた。
私『どうなるといいと思う?』
▪️『うー、うー、このもやもやしていることに決着をつけたいです。いえ、整理をつけたいです。』
私『どうしたら、整理がつく?』
▪️『それがわかれば苦労しないんですっ!!』
あははは(笑)
なんか、私が、怒られちゃったみたい。
彼女がこの職場で働き始めて4年は過ぎたかな。
ここまで来るのに、とても葛藤した私。
彼女の頭の中では、点と点が繋がらないから、
『ありがとう』という感情は湧かないし、『ごめんなさい』という感情も湧かない。
理解できずにイライラした日々。
今、私は、彼女を理解できない自分を受け入れられたので、
『そう思うんだねー』と言えるようになった。
妄想が始まると、するりと話をすり替えることもうまくなった。
声がうわずってきたら、『落ち着いて〜、落ち着いて〜』と声をかけてあげることもできるようになった。
『成長過程で、その部分が欠落したのか、それとも、もともと無かったのか、わかりようが無いんです』と言った彼女。
何かが『違う』と感じているけれど、それが何かわからない不安。
繋がらない思考で、一生懸命考えていることがわかる。
不安だろうなぁ、と思う。
大丈夫よ、私が付いててあげるから、と、可能な限り彼女に寄り添ってあげようと思っても、彼女からのありがとうございます、が聞けることはないんだぁ。
私も結構、辛いなぁ。
やっぱり、人だもの。期待しちゃうよね。